相場の現在地

来週の展望|9月21日〜27日、日銀の新方針適用と欧州3中銀に注目

来週、2026年9月21日(月)〜9月27日(日)は、政策の「発表」と「適用開始」を分けて眺めたい一週間です。日銀が18日に決めた新しい金融市場調節方針は24日から適用され、その日の夕方にはスイス・スウェーデン・ノルウェーの政策発表が続きます。

米国では住宅販売と耐久財受注が予定されています。一方、米PCE物価を含む個人所得・支出とGDPの次の公表は30日。来週の材料と、その先に待つ材料を分けながら、FXとゴールドの注目点を整理してみましょう。

9月21日〜27日の主な予定を日本時間で確認

24日は日本の適用開始から欧州の政策発表へ

以下は9月20日に確認した公式日程から選んだ主な予定です。時刻はすべて日本時間で、全世界のイベントを網羅した一覧ではありません。

日本時間 予定 分けておきたいこと
9月24日(木)から 日銀の新たな金融市場調節方針を適用 18日に決定済み。新しい会合や発表の予定ではありません
9月24日(木)16:30 スイス国立銀行(SNB)の金融政策発表 記者会見は17:00
9月24日(木)16:30 スウェーデン中銀の政策決定・金融政策報告書公表 会合は23日、記者会見は24日17:30
9月24日(木)17:00 ノルウェー中銀の政策金利決定・金融政策報告書公表 記者会見は17:30
9月24日(木)23:00 米8月新築住宅販売 住宅需要を確認する材料
9月25日(金)21:30 米8月耐久財受注・速報 受注総額だけでなく内訳にも注目

欧州3か国の時刻は夏時間から7時間、米国の発表時刻は東部夏時間から13時間を加えて換算しています。日程は変更される場合があります。出典:日本銀行の9月18日公表文SNB日程スウェーデン中銀日程ノルウェー中銀日程米国勢調査局の公表予定

PCEと日銀の議事要旨は、その次の週

BEAの公式予定では、米8月の個人所得・支出と4〜6月期GDP第3次推計は9月30日(水)21:30です。今週末にPCEが出ると思い込むと、材料を待つ順番がずれてしまいます。

また、日銀の公式日程では、7月会合の議事要旨は9月28日(月)8:50、9月会合の「主な意見」は10月1日(木)8:50。どちらも今回の対象期間には入りません。とくに28日の議事要旨を、直近9月会合の議論と取り違えないようにしたいですね。

川沿いの三つの建物とノートを持つ人のイラスト
複数の中央銀行の発表を読み比べるイメージです。実在の建物を示したものではありません。

円相場では、決まったこととこれから変わる見方を分ける

24日は、18日に決めた方針の適用日

日銀は9月18日、無担保コールレートの翌日物を1.25%程度で推移するよう促す方針を決めました。公表文の脚注には、新方針を翌営業日の24日から適用すると記されています。これは、24日にもう一度利上げを決めるという意味ではありません。

円相場を見るときも、適用日が来たことだけで新しい材料が増えたとは考えず、短期金利の動きや、その後の政策見通しに何か変化があるかを分けて確認すると整理しやすくなります。

ドル円には米国側の材料も重なる

日銀の方針だけでドル円の方向が決まるわけではありません。米住宅販売や受注が景気の底堅さを示す場合と、弱さを示す場合では、米金利の見方が変わる可能性があります。日本の政策が注目される週でも、同じ時刻の米国側の動きは一緒に眺めておきたいところです。

欧州3中銀は、決定と説明を一組で読む

同じ時刻の発表でも、通貨も事情も別

24日16:30にはSNBとスウェーデン中銀の発表が重なり、17:00にはノルウェー中銀が続きます。それぞれスイスフラン、スウェーデンクローナ、ノルウェークローネに関わる決定です。ユーロ圏のECBの政策決定ではありません。

金利の変更幅が目立っても、物価や景気に関する説明が市場の見方とどう違うかで、受け止め方は変わり得ます。据え置きの場合にも、今後の政策についての説明が前回と同じとは限りません。発表直後の見出しに加え、続く会見を読む余地を残しておきたいですね。

スウェーデンは公表日と適用日も異なる

スウェーデン中銀の予定では、政策会合は23日、公表は24日、決定した政策金利の適用は30日です。来週確認できる決定内容と、その後の適用開始を別々に記録しておくと、日付をまたいだニュースも追いやすくなります。

金色の地金と虫眼鏡、青いノートを並べた机のイラスト
ゴールドの材料を整理する場面のイメージです。

ゴールドは、米指標から金利とドルへ視線をつなぐ

住宅販売と受注は、物価指標そのものではない

24日の新築住宅販売と25日の耐久財受注は、米国の需要を考える手掛かりになります。ただし、どちらもPCE物価の代わりになる数字ではありません。需要が強く見えても、それだけで今後の物価や金融政策を言い切るのは難しいところです。

発表を受けて米金利やドルがどう反応したかを確認し、その変化がゴールドの負担になるのか、支えになるのかを考える順番が役立ちそうです。金利とドルが違う方向へ動く場合もあり、一つの指標から金価格の方向まで一直線につなげる必要はありません。

ドル建てと円換算では、見え方が違うことも

日本からゴールドを眺めるときは、ドル建て価格と為替の両方が関わります。ドル建て金価格があまり変わらなくても、円相場によって円換算の見え方が変わる場合があります。日銀の新方針適用と米指標が並ぶ来週は、どちらの価格を見ているかも揃えておくと、値動きの理由を取り違えにくくなるでしょう。

来週の軸は、24日に適用される日銀の既決定方針、同日の欧州3中銀の新しい説明、そして週後半の米需要指標です。結果が出たら、当初の見方から何が変わったかを一つずつ読み直す。それくらいの余白を持って、一週間を迎えたいですね。

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