11月最初の週は、時計の確認から始めたいですね。米国は標準時間に移り、米指標の日本時間が先週までより1時間遅くなります。そのうえで、豪州・英国の政策判断、米中間選挙、米雇用統計を順に見ていく週です。
対象期間は2026年11月2日(月)〜11月8日(日)。11月1日時点の公式予定をもとに、FXとゴールドの注目点を整理します。発表前の結果や市場予想を置かず、結果が出た後に何を読み合わせたいかを考えてみましょう。
まずは日本時間で、来週の予定を並べよう
週前半は日銀の展望と豪州の政策判断
- 11月2日(月)14:00(原則):日銀「経済・物価情勢の展望」全文。10月29〜30日の会合後に公表された見解を詳しく読む機会です。新しい政策決定の予定とは区別します。
- 11月3日(火)12:30:豪準備銀行(RBA)の政策決定と金融政策報告。会合は現地11月2〜3日、決定公表はシドニー時間3日14:30です。総裁会見は日本時間13:30の予定です。
- 11月4日(水)00:00:米9月求人労働異動調査(JOLTS)。米東部時間3日10:00の発表なので、日本では翌日になります。
日程の根拠は日銀の会合・公表予定、RBAの2026年会合予定と公表時刻、米労働統計局(BLS)の11月予定です。
週後半は英国と米国の発表が続く
- 11月5日(木)21:00:イングランド銀行(BoE)の金融政策サマリー・議事要旨と金融政策報告。英国時間12:00です。
- 11月5日(木)22:30:米7〜9月期の生産性・コスト速報。米東部時間08:30です。
- 11月6日(金)22:30:米10月雇用統計。米東部時間08:30です。
英国の予定はBoEの最新イベント案内、米統計はBLSの予定を確認しています。ここに挙げたのは主な材料です。予定変更や追加発表は、当日の公式案内で確かめたいところです。

米中間選挙は、指標のような一斉発表ではない
現地11月3日、日本では4日を中心に経過を見る
米中間選挙の投票日は現地11月3日です。USAGovの議会選挙の説明とカリフォルニア州の選挙予定で、対象と日付を確認できます。日本では4日を中心に開票の経過を追うことになりますが、州ごとに時刻が異なり、議席の確定にも時間がかかり得ます。「日本時間の何時に結果が全部出る」とは決められません。
為替や金の見方では、政党名だけで方向を決めるより、議会構成によって財政・税制・政策運営への見方がどう変わるかが論点になりそうです。速報、見通し、公式な確定結果は分けて読みたいですね。
米指標は標準時間、日付またぎにも注意
NISTの夏時間ルールでは終了は11月の第1日曜日。今年は11月1日に当たります。対象週のニューヨークと日本の差は14時間。米08:30は日本22:30、米10:00は日本の翌日00:00です。いつもの時刻をそのまま使わず、日付も一緒に見ておくと安心です。
FXは、雇用の中身と各中銀の説明を読み合わせたい
米雇用は人数だけでなく、賃金や改定も
JOLTSの求人や離職の動きから、週末の雇用統計へと材料が続きます。雇用者数がしっかりしていて賃金にも粘りが見られるなら、米金利が下がりにくいという受け止めにつながる可能性があります。一方、雇用の弱まりや過去分の下方改定が目立つ場合は、景気と政策金利への見方が変わるかもしれません。
これは結果を読むための仮説です。失業率と労働参加率の組み合わせ、改定、発表前の織り込み次第で反応は変わります。米金利とドルが同じ方向に動くかも含め、最初の数字だけで結論を急がずに見たいところです。
豪ドル・ポンド・円は、同じ物差しで決めない
RBAとBoEでは、政策金利の結果に加え、物価・雇用の評価や先行きの説明が焦点になります。同じ据え置きでも、警戒している問題が変われば受け止めも変わり得ます。円については、日銀の展望全文が示す物価・景気の前提と、米国側の材料を読み合わせたいですね。報告書の公表を、その日の追加利上げと取り違えないことも大切です。

ゴールドは、金利・ドルと政治の不透明感を分けて考えよう
材料が重なっても、反応が一方向とは限らない
金利を生まない金を考える際は、米金利やドルの変化が手掛かりになります。雇用の弱さとともに実質金利が低下し、ドルも軟化するなら、金を支える条件がそろう可能性があります。反対に金利とドルがともに上がるなら、重荷になる場面も考えられます。ただし、名目金利だけでは実質金利の変化は決められず、金価格との関係も常に一定ではありません。
選挙を巡る不透明感が金への関心を高める場合もあれば、資金の現金化でドルが選好される場合もあります。「不安材料があるから金は必ず上がる」と一つにまとめず、金利・ドル・金の実際の反応をそれぞれ確かめたい週です。
週末は、予定と実際に分かったことを分けて振り返る
11月7日(土)〜8日(日)は、雇用統計の内訳と改定、中銀の説明、選挙で判明した議会構成を整理する時間になりそうです。まだ確定していない情報は、未確定のまま残しておきましょう。
来週の見どころは、イベントの多さだけでなく、それぞれが金利や政策の見方をどう変えるかです。時計を合わせ、発表を読み、反応を見比べる。その順番を意識すると、慌ただしい週も少し整理しやすくなるかもしれません。


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