ボリンジャーバンドの幅を比べて、「どちらも20だから、同じくらい広い」と感じたことはありませんか。引き算で出した幅と、中心線に対する割合では、見ている物差しが違います。今回はBandWidth(バンド幅の比率)の計算を、架空の数字でほどいてみましょう。
まずは「幅」の単位を確認しよう
上のバンドから下のバンドを引く
上下のバンドの差は、価格と同じ単位の幅です。円で表示された価格なら円、ドルならドルになります。ここには、価格水準に対してどのくらいの割合なのか、という情報はまだ入っていません。
BandWidthでは中心線で割る
StockChartsとTradingViewの公式解説では、BandWidthを「(上のバンド−下のバンド)÷中心線×100」で示しています。中心線が正の値である場合、この計算で幅を中心線に対する百分率へ置き換えられます。名前が似ていても、単純な引き算だけの幅とは分けて読みたいですね。
表示を見比べるときは、まず利用中の指標がこの式なのかを確認すると、数字の意味を追いやすくなります。

同じ幅20でも、比率は変わる
中心線100なら20%
ここからは実際の相場ではない計算用の仮定です。上のバンド110、下のバンド90、中心線100なら、差は20です。BandWidthは20÷100×100で20%になります。
中心線200なら10%
別の仮定として、上210、下190、中心線200を考えます。差は同じ20ですが、20÷200×100で10%です。幅そのものが同じでも、それを受け止める価格水準が違えば、割合は変わるわけです。これは計算の違いを見る例で、特定の通貨や金の現在値を表してはいません。
比率に直しても、狭さの基準は一つではない
同じ条件の過去と照らす
両社の解説は、バンドが狭いかどうかを相対的に見る点にも触れています。百分率になったからといって、ある数字を下回れば、どの銘柄でも同じ状態だとは言えません。まず同じ銘柄・時間足・設定の過去と照らすと、その数字の位置付けを考えやすくなります。
比較する条件もそろえる
計算期間や標準偏差の倍率、使う価格が違えば、上下のバンド自体も変わります。価格単位の影響を整理できることと、異なる設定の数字をそのまま比較できることは別です。検証ノートには、数値と一緒に時間足や設定も残しておくと、後で迷いにくいでしょう。

幅の変化から、方向まで決めない
幅の式には上昇・下落の答えがない
BandWidthは上下の隔たりを中心線で割った値です。その数値だけで、次に価格が上がるか下がるかを決めることはできません。狭い状態が見えても、いつ動くか、どちらへ動くか、動きが続くかまで約束されるわけではないのです。
数字の横に、物差しの名前を添える
「幅20」と記録するより、「上下差20」「BandWidth20%」と書き分ける。それだけでも、後から読み返す自分に親切です。数字が食い違って見えたら、まず引き算だけなのか、中心線で割った割合なのかを確認してみましょう。指標の読み方をそろえるための一歩で、売買の合図を増やすための話ではありません。
参考資料(2026年11月4日確認):StockCharts:Bollinger BandWidth、TradingView:Bollinger BandWidth(BBW)。計算仕様を説明した学習記事です。


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